足のむくみ、下半身太りなどでお悩みの方の中には、「医療用着圧レギンス」が気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、医療用と聞くと なんだか効果がありそう…!と思ってしまいますよね。では、実際のところはどうなのでしょうか。
医療用着圧レギンスについてじっくり調査してみました。
ちなみに、医療用着圧レギンスとは 医療用弾性ストッキングの一種。
静脈瘤や血栓症などの治療のためのアイテムで、一般の着圧レギンスと一線を画しています。
では、医療用着圧レギンスで期待できる効果や使い方、そして使用する際の注意点を解説したいと思います。
また、一般の着圧レギンスとの違いや人気の商品もご紹介いたします。ぜひ自分にぴったりの着圧レギンスを見つけてくださいね。
- 医療用着圧レギンスの特徴
- 医療用着圧レギンスの注意点
- 医療用着圧レギンスの効果
目次
医療用着圧レギンスって?
医療用着圧レギンスは医療用弾性ストッキングの一種で、通常、治療目的で使用されます。
一般的な着圧レギンスとは違い、単に足を細くしたい、といった スタイルアップを目的にしたものではないことを頭に入れておきましょう。
医療用着圧レギンスは存在しない?形状について調査!

参照:https://www.almediaweb.jp/
「医療用着圧レギンス」とは言っても、実は レギンスの形状をした商品はありません。
医療用レギンスには、大きく次の5タイプの形状があり、それぞれの症状にあったものが処方されます。
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- ハイソックスタイプ
- ストッキングタイプ
- ベルト付き片脚ストッキング
- パンストタイプ
- 片脚用パンスト
ハイソックスタイプ
ハイソックスタイプのメリットは、 着脱しやすく、また 着用し続けやすいこと。
ただし、大腿部を圧迫できませんから、症状によっては使用されないこともあります。
ストッキングタイプ
ストッキングタイプは、 大腿部など足全体をサポートすることができる上、 あまり窮屈でなく蒸れにくいのが長所でしょう。
着脱もしやすくよく使用されるタイプですが、 ずり落ちやすいのがデメリットでしょう。
ベルト付き片脚ストッキング
通常のストッキングタイプの ずり落ちやすさを解消したのが、ベルト付き片脚ストッキングです。
太もも上部からベルトにつながっているため、ストッキングがずり落ちにくく、独特の不快感を感じません。 意外と着脱しやすいです。
パンストタイプ
パンストタイプのよいところは、 医療用と分かりにくくファッション性に富むことです。
ただし、値段が高めで、トイレに行きづらいのがちょっと難点。
また、両足タイプですので、片脚だけを治療したい場合や、左脚と右脚の症状の差が大きい場合には向きません。
片脚用パンスト
上記の パンストタイプの片脚版です。
片脚だけを治療したい、左脚と右脚の症状の差が大きい、という場合はこちらを利用するとよいでしょう。
医療用弾性ストッキングの長所・短所
では、5タイプの医療用弾性ストッキングについて、長所と短所をまとめてみました。
長所 | 短所 | |
ハイソックスタイプ | ・着脱しやすい ・価格が安い |
・太ももをサポートできない |
ストッキングタイプ | ・比較的着脱しやすい ・太もももサポートできる ・涼しい |
・ずり落ちやすい |
ベルト付き片脚ストッキング | ・比較的着脱しやすい ・太もももサポートできる ・涼しい ・ずり落ちにくい |
・太ももに食い込みやすく、やや不快なことも |
パンストタイプ | ・太もももサポートできる ・ずり落ちにくい ・ファッション性に富む |
・やや着脱しづらい ・やや蒸し暑い ・価格が高い ・トイレに行きづらい ・症状の左右差がある場合は使いづらい |
片脚用パンスト | ・太もももサポートできる ・ずり落ちにくい |
・価格が高い ・ファッション性がよくない |
医療用弾性ストッキングのつま先には2タイプあり
医療用弾性ストッキングのつま先には、つま先ありタイプとつま先なしタイプ(オープントゥ)の2タイプがあります。
それぞれの長所と短所をまとめたのが下記の表です。
長所 | 短所 | |
つま先ありタイプ | ・ファッション性に富む ・足先まで暖かい |
・足指の締め付けが不快な方も ・蒸れやすい ・履いたままでは足指のケアやチェックをできない |
つま先なしタイプ(オープントゥ) | ・足指の締め付けがなく先端の調整をしやすい ・蒸れにくい ・履いたまま足指のケアなどできる |
・ファッション性がよくない ・裸足が苦手な方には不快 ・足先が冷えやすい |
医療用弾性ストッキングの効果は?
医療用弾性ストッキングは、高い圧力で 静脈瘤や疾患による浮腫を治療するアイテムです。
では、実際にどんなシーンで使われるのでしょうか。
症状・病態に合わせた圧迫での効果
医療用弾性ストッキングは、履くことにより 足に各症状や病状に合わせた圧力が加わり、 症状を改善させるものです。
病状や目的によって適正な圧力が異なりますので、見極めが大切。素人が自己判断でチョイスするのは危険です。
たとえば、安静にしなければならない寝たきりの時など、入院時に弾性ストッキングを処方された経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その場合には、 血栓症予防として20mmHg未満を目安にされることが多いようです。
そのほか、症状に合わせた圧力(mmHg)のおおまかな指標は以下のとおりとなっています。
圧力(mmHg) | 症状 |
20未満 | 血栓症予防、軽度静脈瘤、高齢者静脈瘤、他多疾患による浮腫 |
20~30 | 静脈瘤、静脈瘤抜去切除術後、硬化療法後 |
30~40 | 皮膚病変のある静脈瘤、血栓症後症候群、リンパ浮腫 |
40~50 | 下腿潰瘍を伴う下肢静脈瘤、重症血栓症後症侯群、 中等症リンパ浮腫 |
50以上 | 高度リンパ浮腫 |
医療用弾性ストッキングが必要な人は?
最近では、 インターネットで気軽に購入できる医療用弾性ストッキングもあるようです。
ですが、実際に使用するときは医師の指導のもとでおこなうのがおすすめです。
というのも、使用方法などを間違うと思わぬ逆効果になってしまうことがあるからです。
では、医療用弾性ストッキングが必要な方、おすすめな方はどんな人なのでしょうか。
医療用弾性ストッキングを使うべき人
医療用弾性ストッキングを使うべきなのは、主に、以下の症状や病状のある方です。
もちろん、これら症状があって医療用弾性ストッキングを使いたいときは、まずは医師の診断をあおぐことが先決です。
安静にしなければならない状態での血栓症の予防
下肢静脈の還流障害による足のだるさ、足がつる症状
一般の着圧レギンスとの違いは?
一般的に、リンパ浮腫などの治療目的で使われることの多い医療用弾性ストッキング。
市販の着圧ストッキングとの大きな違いは圧迫力にあります。
医療用は圧力が約2倍
一般の着圧ストッキングの圧力が15mHg(20hpa)以下なのに対して、医療用弾性ストッキングの圧力は、ずっと高いもの。
リンパや血流を流すよう設計されているため、 約2倍程度の着圧力となっています。
なかには、50mHgというものもあり、患者の症状によって、医師が最適な圧力の着圧ストッキングを提案することになります。
医療用は自費だと高額になることも
市販の着圧レギンスは安いものだと1,000〜3,000円ほどで購入することができますが、対して医療用弾性ストッキングは、だいたい5,000〜20,000円位とかなり高額です。
ただし、この金額は保険適用がない場合の自費購入の場合です。
リンパ浮腫治療などのためといった医師の指示があれば、療養費支給申請をしてもっと安く購入できることもあります。
耐久性の強さ・素材の違いは?
医療用弾性ストッキングは、特殊な編み方で作られており、素材の耐久性が強いので、 一度購入すると長持ちします。
また、着圧力が落ちにくく、 いつまでも適正な圧力をもたらしてくれます。
一方、スタイルアップ目的で履く通常の着圧ストッキングの場合、その商品によってかなり品質にばらつきがあるようです。
とくに店舗で販売されている安価な市販品の場合、価格を安くしている分品質が悪く、効果がすぐに落ちてしまったり破れやすかったりと耐久性がよいとは言えません。
医療用弾性ストッキングを使用する上での注意点
医療用弾性ストッキングはそもそも、 症状や病状の改善のための医療用アイテム。
素人判断で安易に使用するのはあまりおすすめできません。
使用を注意すべき人は?
とくに医療用弾性ストッキングの使用について注意すべきなのは以下の症状のある方。
- 動脈血行障害
- 糖尿病
- 皮膚の急性炎症
- 急性期
- 疼痛の強い深部静脈血栓症
- うっ血性心不全
また、高齢などにより 理解力が不足している方が医療用弾性ストッキングを使用する際は、家族や付き添いの方がしっかり観察しサポートする必要があります。
・動脈血行障害
動脈血行障害のある人などは 血行障害をさらに悪化させる可能性もあります。
動脈血行障害の治療には圧迫療法をおこなわない方がよいという意見もありますので、まずはかかりつけのお医者さんに相談するのがベストでしょう。
・糖尿病
糖尿病の方の場合、 血行障害を起こしやすいとも言われています。
神経障害を併発しているとストッキングの食い込みなどによりトラブルが起きたときに気づきにくいことがありますので、慎重に使用する必要があります。
・皮膚の急性炎症
皮膚に炎症を起こしている場合、 ストッキングの着用により悪化させてしまうことがあります。
・急性期、疼痛の強い深部静脈血栓症
ストッキングの着用により、 痛みが増してしまうことがあります。
・うっ血性心不全
ストッキングの圧力により脚から心臓に血液が流れやすくなり 、心臓に負担がかかりすぎることがあります。
合併症になることもあるの?
医療用弾性ストッキングは、使い方を間違えたり使用状態が悪いと、 さまざまな合併症を引き起こしかねません。
使用方法をしっかり守ることが何より大切で、使用していて万が一、痛みや違和感などを感じた場合にはすぐに使用を中止し医師の判断をあおぎましょう。
医療用弾性ストッキングによる主な合併症としては、次のような症状があります。
- 動脈血行障害
- びらん、潰瘍
- ターニケット効果による浮腫
- 皮膚発赤、皮膚炎、かぶれ
- 水疱
- 皮膚感染症、蜂窩織炎
- 腓骨神経麻痺
では、詳しく見てみましょう。
・動脈血行障害
動脈血行障害の治療には 圧迫療法をおこなわない方がよいという意見もあり、注意が必要です。
間違えた使い方をすると症状を悪化させることがあります。
・ターニケット効果による浮腫、皮膚感染症
ストッキングのめくれやしわ、食い込みにより局所的に圧力がかかりすぎ、 逆に浮腫を起こしてしまうことがあります。
さらに、浮腫があると皮膚損傷が起こりやすくなり、結果、皮膚感染症につながります。
・皮膚発赤、皮膚炎、かぶれ、水疱
ストッキングによる刺激などにより、 皮膚に炎症やトラブルを引き起こすことがあります。
・腓骨神経麻痺
浮腫があると神経への圧迫が起こりやすく、とくに腓骨骨頭部が圧迫されると 腓骨神経麻痺が引き起こされるケースがあります。
着圧レギンスの使用方法を間違えると危険!?
医療用弾性ストッキングはもちろんですが、それよりも 着圧力の低い一般の着圧ストッキングも使い方を間違えると健康被害をおよぼすことがあります。
履くだけで脚をスッキリさせてくれると人気の着圧レギンスですが、使用前には正しい使い方をしっかり把握しましょう。
国民生活センターでの注意喚起も
部位によって医療用弾性ストッキングより加圧力が低いはずの着圧レギンスですが、 しゃがむなどの姿勢では、かなり圧力が高まるようです。
また、重ねばきや自分のサイズより小さいサイズを着用するのもNG。 想定以上に圧力がかかることがあります。
国民生活センターでは着圧ストッキングに関する注意喚起をしています。
加圧を利用したスパッツの使い方への注意喚起に関する詳細はこちら
※参照サイト:独立行政法人国民生活センター
市販での購入をおすすめしない理由
着圧レギンスのなかには、店舗で市販されている商品もあり、 手に取って気軽に購入できるので一見よさそうですが、実はあまりおすすめできません。
というのも、市販品は、価格を安くしたいため、どうしても 素材や機能面で通販の商品よりも劣ってしまいがち。
加圧力の劣化も早く、いくら割安で購入できても結局長持ちしないのであまり意味がありません。
また、店舗に並べられる商品は 種類が限られてしまいます。
着圧レギンスというのは、それぞれの商品によりサイズ感や機能面が微妙に違いますから、種類の少ない市販で選ぶのはあまり得策とは言えないでしょう。
公式通販サイトからの購入をおすすめする理由
では、着圧レギンスはどこで購入するのがいいのでしょうか。
答えはインターネットでの公式通販サイトです。
公式サイトなら、 品質が良く、 機能面の優れた着圧レギンスが販売されています。
また、まとめ買いセット割引などお得なキャンペーンが実施されていることも多く、 かなりコスパがよいと言えるでしょう。
着圧レギンスというのはある程度の期間、毎日履き続けてこそスタイルアップ結果が出てくるものなので、洗い替えのことを考えると何セットか準備するのがベター。
公式サイトのまとめ買いキャンペーンを利用するのが断然おすすめです。
通販の着圧レギンスのおすすめはこちら!
人気モデルさんも愛用しているという噂の着圧レギンス。
履くだけでスッキリ下半身への効果を期待できるとあって、SNSなどでも大盛り上がりで、さまざまな商品が出回っています。
あまりに多すぎると一体どれを選んでいいのやら分からなくなることも…
またなかには着圧レギンス人気に便乗した粗悪品も出回っているようです。では、どの商品を選んだらいいのか。
そこで、人気の着圧レギンスを一目で比較できるように表にまとめてみました。
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商品画像 | ![]() |
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商品名 | グラマスパッツ | マジカルスレンダー | スラライン | ビレッグ | 履くだけ イージースリムレッグ |
価格 | 3,990円 | 2,980円 | 3,980円 | 3,980円 | 3,980円 |
履き心地 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
脚痩せ効果 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
生地の強度 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
販売先 |
*2019年11月現在のデータ
気になる商品については、下記の記事に詳しく記載していますので併せて参考にしてくださいね。
\要チェック/
着圧レギンス人気ランキングの記事はこちら
まとめ
医療用着圧レギンスの特徴は次のとおり。
- 医療用着圧レギンスとは、医療用弾性ストッキングの一種
- 医療用弾性ストッキングを使用する場合は医師の指導のもと用法を守る
- 加圧は強く、効果あり耐久性も良いが価格が高め。
- 静脈瘤の予防や改善、血流ケアにも有効
さすが医療用とだけあって高い圧力や耐久性が叶うのですが、高価ですし、何よ り医師の指導のもと使用する必要があります。
単にスタイルアップを目指したい目的で着圧レギンスを使用するとなると 、現実的には一般の着圧レギンスを利用することになるでしょう。
着圧レギンスは今や市民権を得たと言っても過言ではないほどで、美容やスタイルを気にする女性たちを中心に大人気。
店舗やネットなどでさまざまな商品が販売されています。
市販品は比較的安価ですし、手に取って気軽に購入できるのがいいところ。
ただし、市販品は安価な分、質が劣る傾向にあり、できればネット通販で購入できる着圧レギンスからチョイスするのがおすすめです。
たくさんあるなかから、ぜひご自分のタイプに合ったレギンスを探しましょう。
ライター名:Yukari.S
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