
それでは、歯の部位ごとのブラッシング方法を解説します。
磨く際は、基本的には軽い力で1本ずつ小刻みに動かします。磨きにくい部位は角度を45°~90°と調整しましょう。
ただ、磨くのが難しい部分があります。以下の5カ所を磨く際のポイントを紹介するので、参考にしてください。
- 奥歯の噛み合わせの溝
- 歯と歯の間
- 歯と歯茎の間
- 前歯の裏側
- 高さの違う歯
【特に難しい部位1】奥歯の噛み合わせの溝

奥歯の噛み合わせの溝は汚れが溜まりやすいです。
歯を嚙み合わせる場所なので、圧が加わって汚れが固まり、落ちにくくなることもあります。歯ブラシが届きにくかったり、汚れが目では見えにくかったりするので、虫歯にもなりやすい場所です。
食べカスを取り除くには、歯ブラシを歯に垂直に当てて小刻みに動かしましょう。5〜10ミリ程度で細かく磨くのがコツです。
【特に難しい部位2】歯と歯の間
歯と歯の隙間も歯垢が溜まりやすいです。正しく歯ブラシを当てないと、隙間の奥まで磨くことができません。
隙間を狙ってしっかり歯ブラシを当て、5〜10ミリ程度で小刻みに動かしましょう。歯並びに少しでこぼこがある場合は歯ブラシを縦向きにして、隙間に垂直に当てて磨きます。
どうしても汚れが残りやすいので、デンタルフロスや糸ようじを使うことも検討しましょう。
【特に難しい部位3】歯と歯茎の間

歯と歯茎の隙間も歯垢が溜まりやすいです。歯垢をうまく取り除かないと歯周病の原因になってしまいます。
歯と歯茎の隙間を磨く際は歯ブラシを斜めに当てて、角度を45〜90度に調整しながら小刻みに動かします。
なるべく奥まで届くように調整しましょう。
【特に難しい部位4】前歯の裏側

前歯の裏側は歯垢が溜まりやすく、歯石化しやすいので注意が必要です。歯石化してしまうと、歯ブラシでは取り除けません。
前歯の裏側を磨く際は、歯を縦向きにして歯ブラシの先を当て、小刻みに動かしましょう。ブラシの先を、歯と歯茎と間に当てるのがポイントです。
【特に難しい部位5】高さの違う歯
高さが違う歯は、意識せずに磨くと汚れが残りやすくなります。特に、高さが低い方の歯に歯ブラシが当たりにくいです。
高さの低い方は斜め横から歯ブラシを当てて、小刻みに動かしましょう。まとめて磨かず、一本一本汚れを落とすことを特に意識してください。