正しいうがいの仕方を知っている?うがいの効果、うがい薬の使い方を解説

あなたは毎日、食事の前や掃除の後、外出先から帰った後などにうがいを行っていますか?風邪などの感染症を予防するためのうがい。

でも、うがいも誤った方法で続けてしまうと十分な効果を得ることができません。今回は改めて、うがい薬を使った正しいうがいの方法を解説していきたいと思います。

2020年の新型コロナウイルス蔓延の影響で、マスクの着用や咳エチケット、手洗い・うがいなどの感染対策がより重要性を増しました。特にうがいは、空気中の細菌やウイルスから身を守るための大切な手段の1つです。ただし、うがいも誤った手順や方法で続けてしまうと十分な効果を得ることができません。今回は改めてうがいをすることで得られる効果、うがい薬を使った正しいうがいの方法を解説していきたいと思います。

うがいをするとどんな効用があるの?

風邪などの感染症予防の効果

無意識に口や鼻を触ったり、浮遊する細菌・ウイルスを知らないうちに吸い込み、それらが口腔内・喉にとどまってしまうと、風邪などの感染症の原因となります。うがいをすることで、喉や口の粘膜に付着した細菌やウイルスなどを口の中から洗い流し、感染を予防することができます。
また、喉は乾燥することによって粘膜の表面の繊毛運動が弱くなったり、止まったりすることで、細菌やウイルスが侵入しやすくなります。うがいは、喉を潤す働きがあるため、風邪や感染症の予防にもなります。

口臭を防ぐ

なかなか自分では気づくことがない口臭。口臭の約9割が、口腔内環境によるものと言われています。ニオイの原因の1つとなるのは歯に溜まっている食べかすや剥がれた粘膜や細菌。口内に生息する「嫌気性菌」(無酸素状態でも繁殖、活動する細菌)が、こうした食べかすや新陳代謝により生じた粘膜などのタンパク質を分解し、硫黄ガスを発生させることによる口臭です。うがいをすることによって、ニオイの原因を除去することができます。

喉の痛みや腫れを和らげる効用

特に風邪を引いた時に喉が痛みやすいという方は、喉の粘膜が細菌やウイルスの感染によって炎症を引き起こしている可能性があります。うがい薬の中には炎症を鎮める効果のある種類があり、薬液を使ってガラガラとうがいを行うことで、喉の炎症を抑え、咽頭痛(喉の痛み)を和らげることが